MI(ミニマルインターベンション)の考えに基づき、出来る限り削らない、抜かない診療を心がけ、メインテナンスも含めてご自身の歯を長く使っていただけるように日々取り組んでおります。
MIコンセプト
小さな虫歯の白い詰め物・コンポジットレジン
歯の隣接面(端っこ)に出来た虫歯の場合、今までの治療方法は強度を出すために健康な部分まで歯を削り詰め物(インレー)を装着する必要がありました。
しかし近年では材料の品質が向上・発展し、虫歯の範囲が小さければ、悪い箇所だけを取り除き、専用のコンポジットレジン(CR)と呼ばれる白い樹脂を流し込んで治療をする方法も可能になりました。
「極力、削らずに治療を行おう」というのがMIコンセプトの基本的な考え方です。従来法のインレーとMIコンセプトによるコンポジットレジン法の使い分けとしては、虫歯の範囲(大きさ)によります。
またご希望により、患者さんがどうしても銀歯を嫌う場合は、コンポジットレジン法による白い樹脂を選択することもあります。
なるべく削らない工夫「MTAセメント」
MTAセメントは、強アルカリ性カルシウム系のバイオセラミックスセメントです。
通常の細菌はph9.5で破壊されますが、ph12のMTAセメントは高い殺菌力を発揮します。また、硬化時に膨張し高い生態親和性と親水性により現在様々なケースで使用されています。
例えば、深い虫歯の治療中に神経が露出し、従来の神経を取るという治療方法の選択から、神経を保護して残すという選択への変更も可能になってきたり、また、歯根の穿孔や、根尖の大きな病巣など従来抜歯のケースも、辺縁封鎖性を利用して歯牙の保存も可能になることもあります。
もちろん全ての症例に適応するものではありませんが、当医院の目指しているMI治療にMTAセメントは、欠かすことの出来ない重要な歯科材料です。
現在、MTAセメントは保険適用外の材料なので、ケースごとに費用をご説明致します。
歯の詰め物・被せ物
虫歯の処置後は、ケースに応じて金属からセラミックまで、さまざまな素材の詰め物・被せ物処置を行います。
深い虫歯(根管治療)
虫歯の範囲が広く、虫歯の範囲が歯髄(歯の神経)にまで達していた場合、根管治療が必要になります。当院ではマイクロスコープを使用した根管治療(歯内療法)にも力を入れております。